転職エージェントの裏事情・本音とは!?|失敗しないための知識を紹介

転職エージェント

転職を考える中で、転職エージェントを利用すべきか悩むことがあるのではないでしょうか。

転職エージェントは、キャリア相談、求人紹介、企業交渉、書類添削、面接対策など転職を進める上で必要なものを提供してくれるとても優れたサービスになっています。

しかし、このような素晴らしいサービスを提供してくれる転職エージェントは、同時に「転職の失敗の原因の7割は転職エージェントとのミスマッチによるもの」と言われるほど正しく理解して利用しないと転職者が不利益を被る可能性を秘めています。

この記事では、転職者が不利益を被らず、自分の転職に納得して挑み、失敗しないで進めるよう転職エージェントの裏事情や本音に関する知識やダメな転職エージェントの見分け方、失敗しないための注意点について詳しく説明します。

【この記事で分かること】
転職エージェントの裏事情(結論のみ知りたい方はこちら
転職エージェントの本音(結論のみ知りたい方はこちら
ダメな転職エージェントの見分け方(結論のみ知りたい方はこちら
転職を失敗しないための転職エージェントに関する注意点(結論のみ知りたい方はこちら

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知らないと失敗する!? 転職エージェントの裏事情

転職エージェントを利用する上で注意し、持つ必要がある考え方が2つあります。

それは上記の通り、転職エージェントにすべてを任せるのは危険であるという考えと転職エージェントが転職者と企業をどのように認識しているかという転職エージェントという仕事の感覚を知ることです。

転職エージェントにとって基本的に転職者は商品、お金を出してくれる企業が顧客になります。

つまり、転職エージェントは企業希望を優先して叶える必要があり、企業に採用してもらえるように転職者をサポートすることが書類添削や面接対策など転職者へのサポート業務になります。

この部分を分かって、転職エージェントは会社として企業の採用を決めることを最優先に動いているという認識を持って利用しないと、企業の希望が優先される過程で転職者が不利益や不快な思いを被ってしまいます。

よって、転職を失敗しないように転職エージェントを利用する場合は、自分の転職の軸と同時に転職エージェントの立場も理解し、自分がサービスを上手に利用してやる、どこまで自分で判断し、どこまで転職エージェントに任せるべきか決定できるという自分の基準を持つことが重要になってきます。

転職エージェントの利用はなぜ無料? 収益体制(ビジネスモデル)と企業側メリット

まず、転職者が転職エージェントを利用するのに料金がかからない理由について説明します。

簡単に言うと、採用が決まり転職者が入社した後企業からお金を払ってもらっているために転職者は無料で転職エージェントを利用できるようになっています。転職エージェントの収益構造は以下の通りです。

このように、転職エージェントは転職者が企業へ採用され入社した後、初めて売上が確定する仕組になっています。得られる収益は、およそ転職者の初年度の年収の30%となります。

また、転職者が入社後試験期間内に解雇または退職してしまうと売上の一部を返金する必要が出てしまいます。

よって、転職エージェントの売上を下げたくないという裏事情も加味され、転職者には入社後のアフターフォロー相談というサポートが行われるようになっているのです。

また、転職エージェントを利用した採用は採用活動の中で最もコストがかかると言われています。なぜもっとも費用が掛かる転職エージェントを企業の採用担当が利用するのかというと、企業側にも大まかに以下の4つのメリットがあるためです。

このように、転職エージェントとは転職者がサービスを無料で利用できる分、企業側にメリットがある対応をすることと自分が商品であるとい事実を受容して利用する必要があるということが収益構造からみた転職エージェントの裏事情になります。

社内基準の裏事情 -求人表の裏スペック-

企業の詳細な希望を叶える転職者を紹介することが求められる転職エージェントには、企業から口添えで示される「裏スペック」と呼ばれる求人票に載せられない条件を社内基準として設けていることがあります。

裏スペックの例としては、女性のみの求人や年齢制限・学歴制限・転職歴等になります。これらの条件による制限は男女雇用機会均等法や雇用対策法に抵触するため求人票に記載して求人募集することができません。

よって、転職エージェントを利用する企業は口添えによって転職エージェントに裏スペックをして基準が設けることがあるのです。一般的な選考過程を例にすると転職エージェントという関門1つ増えるイメージになります。

これも収益の構造上、企業優位の立場を取る必要がある転職エージェントだからこそ生まれてしまう求人紹介時に発生するハードルに関する裏事情になります。

しかし、転職エージェントの選考に通れば、企業の採用担当の考え方や面接の傾向などリアルな情報など転職エージェントを利用しなくては得られないものも多々あるのも事実です。

転職エージェントの選考に通る1番の方法は自分の強みや実績を転職エージェントに分かりやすく伝えることなので、転職エージェントとの面談時にしっかりと信頼関係を築くようにプレゼンすると失敗しにくくなります。

強引・連絡がこない・放置の裏事情 -社内のノルマ-

転職エージェントの収益構造の仕組みから転職エージェントは慈善事業でなくビジネスであり、転職者はサービスを上手に扱う必要があることが分かってきたのではないでしょうか。

続いては、ビジネスで切っても切れないノルマについて説明します。転職エージェントのキャリアアドバイザーに課すノルマとして一般的なものが紹介手数料と決定人数になります。

紹介手数料は、売上金額そのものに対するノルマになります。利益率が重要な中小の転職エージェントで設定されていることが多く、このノルマが設定されている転職エージェントは年収が高い転職者を優先し、年収の低い転職者への対応を断ることや放置されやすい傾向があります。

採用決定数は、採用が決定した人数そのものになります。利用者数が多く薄利多売でも利益が出る大手の転職エージェントに多いノルマになっています。このノルマでは求人紹介が断られない分、採用決定がゴールとして設定されているのでキャリアアドバイザーの対応が強引になりやすい傾向があります。

その他にも、一部の転職エージェントでは「求人送付の件数」、「登録企業に応募させた数」、「面接に活かせた数」までキャリアアドバイザーにノルマを課しています。このような細かいノルマがある転職エージェントだと意味のない紹介や電話が増え、不快感を感じることがあります。

転職エージェントのキャリアアドバイザーの対応は会社の社内のノルマによって行動が強制されてしまうという裏事情を理解し、実際に自分の肌に合う対応をするキャリアアドバイザーを見つけることが上手な転職エージェントの利用方法のポイントの1つになります。

転職エージェント登録拒否の裏事情 -求人紹介の体制-

会社として利益を出していく必要がある以上、転職エージェントは明らかに自社の取り扱い案件に対し採用が決まらなそうな人に対して登録拒否を行うことがあります。

これは転職エージェントの収益構造上、利益が出るまでに時間がかかるためなるべく成約しやすい人に時間をかけなくてはいけないという合理性を重視した判断が必要になるためです。

このような裏事情も込みで失敗しないよう転職エージェントを利用するためには、先程説明した転職エージェントの視点である”転職者は商品”という発想が大切です。

転職者は商品であると理解して行動すると、自分はなぜ採用する価値があるのかを転職エージェントのサイト登録時の自由記入欄や面談時に具体的に伝えることで、登録拒否の確率を減らし、転職エージェント利用のメリットを享受できるようになります。

裏事情からわかる転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの本音

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーが感じやすい理想と現実のギャップがあります。これは社会貢献度と合理性のバランスに関しての裏事情を知ることで出てきます。

転職エージェントに入社するキャリアアドバイザーは”人の人生の転機に関わる社会貢献度の高い仕事がしたい”という転職エージェントの社会的価値、理念に共感した人が集まって仕事をしています。

しかし、転職エージェントの収益構造上利益・合理性が最も重視され、個人の転職に寄り添うという考え方を大切にしたい人には”企業>転職者”という構造を軸とした多くの壁が出てきてしまいます。

また、大手転職エージェントになると細かいツールや紹介できる求人数以外に会社として大きな違いを作ることが難しく、どうしても他の転職エージェントとの競争を意識せざる負えなくなっています。

このような業界全体の裏事情も加味し、組織の一員としての考え方とキャリアアドバイザー個人としての本音を紹介します。

転職エージェントを使っても希望が叶うわけではない、あくまで活動の補助がメイン

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの本音の1つ目は、転職エージェントに相談に来る転職者の方のうち何割かは転職エージェントを利用すれば転職がすべて上手く行くと考えて利用していることが多く、損をしていることがあるということです。

もちろんキャリアアドバイザーは転職者の転職活動が上手く行くように全力を尽くしますが、転職者の軸がはっきりしていないとどうしても企業と会社の利益を優先し、入社しやすい企業の選考を受ける方向へ営業します。

軸がない転職者の方にに方向性を提示することはキャリアアドバイザーの役割ですが、情報が少ない転職者に転職エージェントの利益が出るように誘導する姿勢が、入社当初に目標にしていた転職という人生の大きな転機にかかわり社会貢献が出来る仕事を行うということに対して違和感を感じることも多いです。


転職を考える方は完璧な転職の軸を作るというのは難しいので、転職エージェントを利用する前に自分の転職の軸を6割程度作ってから利用すると建設的な議論やアドバイスがしやすくなります。

ノルマがキツいので成約が決まるよう誘導する必要がありツラい

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの本音の2つ目は、社内のノルマがキツく転職者が本当に転職したい企業より、入社可能な企業に入れるように誘導することを会社から求められることが多いということです。

会社員として給与を貰っている以上お金を払ってくれる企業の採用を優先することについて割り切らなくてはならないですが、多くの転職者に希望を叶える転職をしてもらいたいという理想だけでは会社につぶされてしまうという現状があります。

企業の採用を優先しなければならない転職エージェントの裏事情を理解し転職者の方は、紹介された求人を自分の軸で精査し、自分の希望に合わないものはNoとはっきり言ってもらえるとお互いの利益になる関係を築いていきやすくなります。

優秀な人材は他の転職エージェントと取り合いになり強めの営業が必要になる

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの本音の3つ目は、優秀な転職者は複数の転職エージェントや転職サイトを利用していることがほとんどなので転職エージェントととして利益を得るために、自社から採用を決めてもらえるよう強引な交渉をせざる負えないことがあるということです。

キャリアアドバイザーが他の転職エージェントでの選考の進捗を聞くのは自分のノルマと会社の利益が関わっており、クローズド(入社の決定)が最も重視されるからです。

せっかく数週間~数カ月時間をかけてサポートしても自社から入社が決まらないと1円の報酬にもならないため努力が無駄になる不安に駆られることも多くあります。

そのためもし、転職エージェントを利用する転職者の方がキャリアアドバイザーに対し、人としての相性が合うと感じた場合、それを伝えていただけると信頼関係を作りやすくなり、強引な対応を減らすことが出来ます。


キャリアアドバイザーも人間なのでこちらを信用し、主軸として利用してくれているとわかると転職者の方のために自分の出来る範囲で動こうと思えるのです。

企業の印象が悪い人は特別な理由がない限り時間を割けない

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの本音の4つ目は、厳しいノルマにさらされているキャリアアドバイザーは、企業の採用の見込みが少ない人に時間を割くと利益にならない仕事をしているということで上司に叱られるため時間を割けない状態がしばしばあるということです。

もちろん、経歴と仕事に対する実力が違うものだということは承知しているので、もし経歴だけだと伝わらない強みがある場合は転職エージェント登録時の自由記入欄等にアピールポイントなどを記載して頂けると正当な理由ができ、時間を取りやすくなります。

キャリアアドバイザーも会社員であり、利益になる行動を求められているという裏事情を理解し、利用の際にアピールしてもらえるとサポートがしやすくなります。

転職を失敗したくない人必見 ダメな転職エージェントの見分け方

転職を失敗しないために転職エージェントを利用するには、自分に合わない転職エージェントを見分け、厳選して利用する必要があるということです。

良い転職エージェントと悪い転職エージェントの違いはひとえにキャリアアドバイザーの対応が適切かどうかで決まってきます。

しかし、不思議なもので明らかに不遜な態度を取るキャリアアドバイザーでも、自分のために働いてくれていると思うとついつい同情してしまい、自ら不利益をこうむっても関係を無理に続けてしまうことがあります。

そこで、客観的にキャリアアドバイザーの対応の良い・悪いを判断するためのチェックリストをまとめました。
キャリアアドバイザーの対応に悩む場合や自分がメインで付き合う相手を決める際にぜひ参考にしてみてください。

もし、チェックリストの悪い転職エージェントをに該当する場合は別の転職エージェントを利用するか、キャリアアドバイザーの変更をお願いするように対策を取ると円滑に転職活動を進めることが出来るようになります。

  良い転職エージェント 悪い転職エージェント
求人紹介方法 紹介する求人について意図や根拠・軸を提示してくれる。
数が少なくても、あなたに合った求人を紹介し量より質の提案をしてくれる。
紹介する求人に関する意図・根拠の説明もなく、とにかくエントリーさせようとする。
対応 どんな転職状況でもあなたの話をしっかり聞いてくれる。
相談後、次回のアポイントをとってくれる。
こまめに状況確認をしてくれる。
質問に対して端的に、わかりやすく回答してくれる。
企業の詳細な比較や社風などのリアルな情報を伝えてくれる。
対応が強引でなく、常に自分の選択を尊重してくれる。
話を聞いてくれずない。
希望に合致しない求人紹介したり、会社の選考にエントリーさせようする。
相談後、次回のアポイントを取らない。
連絡を取り合う時間帯などの相談がない。
こちらの都合を考えず、仕事中または遅い時間や早朝に電話してくる。
質問などのメールの連絡の返信が遅い。文面が読みにくい。
話が長く、言いたいことが分からない。
質問に対して曖昧な答えしか返ってこない。
印象 会話を通じて相手の人柄や誠実さを感じる。
話を聞いてほしい、この人と頑張りたいという気持ちになる。
会話が噛み合わず、転職に対する意識が異なる。
漠然とした嫌だなという印象がある。

人には良い面も悪い面もあり、それをどう感じるかどうかも人それぞれです。チェックリストを参考に相対的に自分にとってベストなキャリアアドバイザーの在籍する転職エージェントを選択するようにしましょう。

転職を失敗しないための転職エージェントに関する注意点

転職を失敗しないためのに転職エージェントを利用する上での注意点は以下の3つです。

自分の軸を持って、転職活動を進めるためには企業が求人をどのような媒体に出しているかを知ることが効果的です。

企業が採用に利用する媒体を簡単に説明すると、上場企業・大企業は、転職エージェント経由の採用がおよそ60%、求人掲載型の転職サイト経由が40%、中小企業とベンチャー企業の場合、転職エージェント経由はおよそ20%で、転職サイト経由が80%となります。

この違いは企業の資金力と応募者数の多さによるものです。大企業の場合、予算が確保できており、転職サイトだけだと応募が殺到してしまい、選考に時間がかかり過ぎてしまうため転職エージェントにある程度ふるいにかけてマッチする人材を紹介してほしいと考え、転職エージェントにを利用します。

中小企業やベンチャー企業の場合、何千人もの書類選考をしなければならないという事態なく、来てくれた人を丁寧に見るというスタンスで選考を進める時間が取れるため転職サイト経由の比率が多くなります。

この比率からもわかる通り、大企業の転職エージェント利用率も高いことから自分の転職の軸を作り、転職エージェントと転職サイトをバランス良く利用するという利用方法が転職者にとって大きなメリットとなります。

現段階では、選考対策・企業情報を集め提供してくれるようなサービスは転職エージェントの他にはほとんどありません。

よって、情報収集と判断基準を組み立てる役割を自分で担い、転職エージェントを転職先の候補の提示、気になった企業の内部情報の獲得、選考対策の実施を委託する媒体として利用するという切り分けがもっとも現実的でしょう。

まとめ

転職エージェントの裏事情・本音と転職に失敗しないための知識・方法がご理解いただけたでしょうか。

転職エージェントは収益の構造上”企業>転職者”となってしまいやすく、社内のノルマが厳しいため利益を優先せざる負えない状況になりやすいです。

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーも利益重視の構造に違和感を感じながらも会社員として役割を全うしなくてはならないという裏事情が存在します。

よって、良い転職エージェントと悪い転職エージェントの違いをキャリアアドバイザーの対応から見極め、自分の軸を持って転職エージェントを利用することが転職を失敗しないための鍵になります。

現状、情報収集と判断基準を組み立てる役割を自分で担い、転職エージェントを転職先の候補の提示、気になった企業の内部情報の獲得、選考対策の実施を委託する媒体として利用するという切り分けがもっとも効果的な転職方法となるでしょう。

最後に。仕事とは自己実現の手段です。あなたの理想の生活を実現できる環境は必ず存在します。
あなたが転職で、今よりも素敵な生活を過ごせることを信じています。

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